こんにちは。0歳児ママを楽しむ講座を主催している『つむぐ』の神山 美希です。
今回は私が赤ちゃんの健やかな成長とママが育児を心から楽しめるようにお手伝いする仕事を始めた、そのきっかけを知っていただきたいと思います。
それは私、神山 美希の生い立ちを知っていただければその理由がわかります。
お節介と共にすくすくと育った幼少期
私は、佐賀の田んぼがいっぱいののどかなところで生まれ育ちました。3人きょうだいの長女だったこともあってか小さいころから世話好き、時には余計なことまで手を出していたお節介女子でした。
母がよく近所のお友達の赤ちゃんを預かっていたので、小・中学生の時は一緒に子守りをしていました。赤ちゃんが好き過ぎて、泣いたら「私がいってやらんといかん!」と変な使命感に燃えていたり、ずっとべたべた触ったり抱っこしたりしていました。たぶん赤ちゃんにしてみたら有難迷惑だったかと。
頼られるとなかなか断れず、のほほ〜んとしてたわりに学級委員やテニス部のキャプテン など大事な役割を引き受けることも多かったです。これは今も変わらず何かと引き受けちゃっています…。
どん底だからこそ見ることができた「本物の支え」
大学は福祉科を目指しました。
いろいろと嫌なことが重なって全てが嫌になって、でも外に出すこともできずに一人でイライラもがいていた時に、廊下ですれ違った先生の「みき、大丈夫か?」のたった一言に「ああ、見てくれて気にかけてくれてる人がいたんだな」とすごく救われて、「私も、本当に必要な時に必要な手助けができる支援者になりたい」と思ったのがきっかけです。
ここでなんでもやってあげたいと手を出していたお節介女子が少し学ぶわけです。
「お節介と本物の支え」のベクトルが定まった社会人時代
大学時代は子どもが好きだったこともあり、児童福祉分野にいきたくて社会福祉士と保育士資格の勉強をしながら児童館でバイトしていました。就職支援室のパソコンで「これだ!!」と思った児童センターで無事働けることに。
仕事の1つである乳幼児イベント。多い時は50組の親子の前でワイヤレスマイクをつけて踊ったり、歌ったり、遊びを進行したり。最初の研修でこれを見たとき「え、これ私やるの・・・?」と不安でしかなかったのですが、ここがなければ今の私はないと思います。
子ども達からミッキー先生と呼んでもらっていました。乳幼児だけではなく、小・中・高生も 遊びに来ます。夏休みともなると昼食以外は 1 日中鬼ごっこというようなハードな日も。 でもそんな遊びを通して関係を作ることでふと悩みや不安を打ち明けてくれ、一緒に解決策を考えたり、ただただ話を聞いたりとやりがいのある仕事でした。大声張り上げたり、ドッチボールで指骨折したり、どういう風にかかわっていけばいいか悩んだり、大変なこともいっぱいありましたけど本当に大好きな仕事であり、天職だと思っていました。
ついに自分もママに!喜びが不安と悩みに変わっていく、、、
嘱託職員だったので任期満了で退職。
その後結婚し不妊治療の末、待望の第一子、男の子を出産しました。
保育士なのに?と思われるかもしれませんが、子育てについて本当にわからないことだらけで産院から退院するのが怖かったです。おむつ替えでさえ失敗続き。何度も服を汚し、「また~?」と思ったら実は授乳の時母乳がもれていて息子の服をぬらしていただとか・・・。
助産師さんを捕まえて質問攻め…というか泣き言もいっていました。「母乳ってどうしたら足りてるってわかるんですか」に「大丈夫、大丈夫、赤ちゃん見てたらわかるから」と言われて「大丈夫じゃないです〜、わかる自信がありません・・・(汗)」みたいな。本当今にしてみれば助産師さんの言う通り、赤ちゃんが答えを教えてくれてるということがわかりますが、その時は、家に帰ったら夫しかいないし、臨月で引っ越ししてきて周囲 に知り合いもいない状態で必死でした。
そんな状態でしたが息子と過ごすうちに私も少しずつ母になり、友達と子育てサークルを立ち上げたりと子育てを楽しめるようになっていました。息子1歳10か月の時に次男が産まれ年子息子の子育てがスタート。産まれて1年くらいは記憶も当時の写真もあまりないくらいのめまぐるしさでいっぱいいっぱいでした。
その辺りからだんだん長男とのふれあいが苦手になってしまい、保育士の勉強をしてさらには子育て支援の仕事も経験した私がなにやってんだ!とすごく情けなく自分をたくさん責めました。
自分の悩み解決から初めての講座が生まれた
そこでどうにかしたいと思い、始めたのがベビーマッサージでした。ベビーという歳ではもうなかったのですがいつからでもいいということだったので、それで長男とのふれあいの時間を増やしていきました。もちろん次男とも。
2015年にベビーマッサージの良さをもっと伝えたいと教室を開始しました。初めての生徒さん3人は凄く応援してくれて今でも時々連絡をくれます。そのあとすぐに三男を妊娠、 出産。男しか来ないだろうなと予想はしていました。三人目ともなると母は強しですよね。 陣痛を感じながらも上2人を夫に託し、タクシー呼んで「いってきま〜す」3兄弟の母になりました。
しばらくお休みしていた教室を再開。三男はモデルとして参加させて頂いていました。『つむぐ』のパンフレットの表紙も彼です。 教室では、児童センターでの経験も活かしながら親子でのふれあいを楽しんだり、私や周りの子育ての話をお互いにしあったり、季節行事なども取り入れていました。
メンター(師匠)と出会い、目指すはママと専門家の「窓口」
お母さんたちと話しているとよく出てくる質問が子どもの発達について。
「まだ寝返りしないんです、遅いですか?」とか「ハイハイの仕方おかしくないですか?」とか。
その質問に根拠あるアドバイスができればもっと子育てを楽しんでもらえるのでは、周りに振り回されない子育てが出来るのでは、との想いで助産師古賀ひとみ先生の『赤ちゃん講座』や赤ちゃん体幹エクササイズ『WARAリズム』を受講しました。
息子3人育てていますが、全然知らなかった内容に目から鱗、もっと早くに知っておきたかったと思いました。
これはお母さんたちに伝えなきゃと強く思いましたが、私は助産師でも、看護師でも、理学療法士でもない。専門的な技術や経験がない中で私に何が出来るのかを考え始めたときにたどり着いたのが、こういう育て方があるという情報を知るきっかけとなり、専門家につなぐ「窓口」になろう。
そして保育士として、母としてお母さんたちにより身近な存在として、根拠のある子どもの発達に即した日常生活や『遊び』を伝えていこうと思うようになりました。子どもたちが、やりたいと思ったことを思い切りやれる体、心 になれることを目指します。
「つむぐ」が担う使命とは
『つむぐ』のテーマは
「子育て期をより豊かに」
奇跡の連続から始まった子育て期、悩むことも、うまくいかないことも、体がついていかないことも多々あると思います。
でも学ぶことで親も子ももっと楽に楽しく過ごすことが出来ます。
たくさんの親子が笑顔いっぱい の子育て期を過ごせるよう、子ども達の可能性が満ち溢れるよう応援していきたいと思っています。