「赤ちゃんの頭の形が心配・・・。」実は頭の変形だけではない向き癖の影響について

「赤ちゃんがずっと同じ方向ばかり向いているけど、これっていいの?」

「頭の右側だけへこんでるけど大丈夫?」

こういう心配をされた経験があるママって多いんじゃないでしょうか。

この要因は『向き癖』です。

向き癖に関しては前回のブログにも書いています。

→『抱っこ、授乳、頭の形、寝ない…気になる子育ての悩み、実は同じ要因が関係している⁉』

この向き癖でお母さん逹がよく気にされるのが頭の形。目につくものだから余計に気になりやすいですよね。ましてや頭ですから心配されるのもわかります。でも実は、向き癖の影響って頭の変形だけではないんです。

『つむぐ』の投稿は私が学んだり、経験したことのおすそ分け。

書いた通りにするといいよ~ではなくて、自分たちの生活に合っているな、チャレンジしてみようかな、必要だなというところを取り入れて自分達親子だけの子育ち、親育ちを模索してみてください♪

頭の変形だけじゃない。体はすべて繋がっている。

向き癖といえば頭の形を気にされることが多いです。いわゆる絶壁だったり、頭の片側だけ平坦になっていたり。

「絶壁だし、坊主は似合わないかな~」

とか、

「大きくなった時にコンプレックスにならないかな」

とか、見た目からの心配の声をよく聞きます。その子が一生付き合っていく体ですし、気になるのは当然。でも、実は向き癖の影響は頭の変形だけではないんです。

向き癖が、例えば小学校に入学してからの困りごとにも繋がることを考えたことがありますか?怪我をしやすくなる可能性もあるということを知っていましたか?びっくりですよね。体って全て繋がっているんです。

ここにも繋がるの?様々な影響について

向き癖が赤ちゃんに与える可能性がある影響について書いていきます。

・顔の変形

見た目のことから言えば頭の形が歪むということは、顔も変わってきます。人間は左右が全く同じということはないのですが、明らかに目の大きさが左右違ったり、耳の高さが違ったり、口が歪んできたりします。

・顎の歪み、歯並び

顎が歪み、歯並び、噛み合わせが悪くなってきます。上手く食べ物を噛んで飲み込むことができていないと食べ物を丸飲み、早食いしてしまいやすく、小さい頃からそれが習慣になってしまうと、肥満に繋がることもあります。また、しっかり咀嚼、嚥下ができていないということは、食べ物本来の味をしっかり感じとることもできていない可能性もあります。

・授乳

顎が歪むこと、また片方が向きにくいということでおっぱいが飲みづらくなることがあります。そうなると赤ちゃんも辛いですが、お母さんも乳腺炎や、乳首が切れるなどのおっぱいトラブルが増えて辛いですよね。授乳は赤ちゃんとの大事なコミュニケーションの時間、そんな時間が苦痛になるのは避けたいものです。

・発育性股関節脱臼

股関節脱臼は脚を伸ばした状態や、脚の動きが制限されると起こりやすくなります。赤ちゃんは仰向け時はM字開脚をしていますが、向き癖があると片足は立て膝、もう片方の足は伸びた状態となることが多く脱臼しやすくなります。足の長さが左右で違う、太もものシワが左右非対称、股関節の動きが左右で違う、膝の角度が左右で違う、という時は股関節脱臼の可能性もあります。

・認知発達

赤ちゃんは産まれてすぐは自分の体を認識できていません。いろいろな刺激を受けながら自分の手や足があること、大きさ、自分の体の端などを知っていきます。ですので、いつも片側ばかり向いていると刺激が入ってくる方向が偏り、向いていない方のボディイメージは育ちにくいです。左右の認知発達にも偏りが生じてくる可能性があります。

・運動発達

認知に左右差が生じるということは運動にも影響します。寝返りが片方しかできないだとか、ズリばいやハイハイの動きや姿勢にも偏りが生じます。そのまま成長すると、転びやすかったり、まっすぐ歩けなかったりと、怪我しやすくなることもあります。

·体の不調

体のバランスが崩れる、自律神経の乱れる、頭痛、肩こり、腰痛に繋がることもあります。

理解を深めて対策を考える

これらの影響は必ず出てくるというものではありません。不安を煽るつもりもありません。

ただ、頭の変形以外にも影響があるということを知らなかった!というお母さんもたくさんいます。私も古賀先生のところで学ぶまで知りませんでした。

知っているのと知らないのとではやはり対応に違いが出てきます。もし少しでも知識があれば、お母さんでもできる簡単な予防や早めの対策もしていくことができますね。できれば出産前から知っていて欲しいなと思います。

このブログを読んで、もう今さら知っても···と思うお母さんもいるかもしれません。でも、後悔しなくても大丈夫です。リカバリーはいつからでもできますし、もしかしたらいろんな遊びの中で身体を動かしながら自分でリカバリーしているのかもしれません。

赤ちゃんの体をしっかり視てくれる専門家もいますので、もし気になることがあれば相談してみてもいいかと思います。

子ども逹が、やりたいことを思いきりやれる体を作っていくために。

見た目だけにとらわれるのでなく、理解を深め、体作りのサポートをしていきましょう。

次回は『向き癖』ってなんで生じるのかについて書いていきたいと思います。

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