以前、向き癖について、どんなものか、影響、要因について書いてきました。
・抱っこ、汁乳、頭の形、寝ない…気になる子育ての悩み、実は同じ要因が関係している⁉
・「赤ちゃんの頭の形が心配・・・。」実は頭の変形だけではない向き癖の影響について
・「赤ちゃんがずっと同じ方向を向いているのはなぜ?」向き癖の要因について
これまでのブログを読んでくださった方は、対策として「じゃあ、こうすればいいのかな~」と少し想像された方もいるかと思います。素晴らしい✨
ただ単に答えを求めるのではなく(そもそも正解はないですね)、情報を知り、それをふまえて自分の子にとって何が最善の策なのかを考える。子育てはこれの繰り返しだと思います。
『つむぐ』の投稿は私が学んだり、経験したことのおすそ分け。
書いた通りにするといいよ~ではなくて、自分たちの生活に合っているな、チャレンジしてみようかな、必要だなというところを取り入れて自分達親子だけの子育ち、親育ちを模索してみてください♪
向き癖をつけないための日々の工夫とは⁉
向き癖がつく要因にはいくつかありましたね。その中でも産後の親子に関係があるのが『生活の仕方と姿勢』。毎日赤ちゃんと過ごすママが、日々の暮らしの中で出来る工夫について書いていきます。
①赤ちゃんの寝かせる方向を変える
赤ちゃんは、光や音に反応します。また、大好きなママがいる方向が気になります。毎日同じ場所、方向で寝ていると向く方向が限定されてきますね。ベットの位置なども関係するかと思いますが、赤ちゃんの寝る方向を変えてあげることが向き癖対策になります。
➁ママパパが寝る位置を変える
寝る時も、ママの匂いや心音を感じることが赤ちゃんの安心に繋がります。ですので、ママパパがいつも赤ちゃんにとって右側にいれば、赤ちゃんは右側を向いている時間が多くなってきます。日によって左右の場所を変わるようにするといいかと思います。
また、赤ちゃんに対しいつも同じ方で寝ているというママパパは、ちょっと思い返してみてください。自分自身、向きやすい方だから毎日同じ方で寝ている・・・ということはありませんか?実はこれ、赤ちゃんだけではなくママにも癖があり、それが自然と出てきている可能性もあります。お母さんに癖があると、赤ちゃんも同じような癖が出てくることもあります。ですので赤ちゃんの向き癖を見ると同時に、自分の体はどうなのかも見ていってみてください。
③抱っこする時は左右どちら側も
同じ方でばかり抱っこをしていると、ママパパの方を向くことが多かったり、赤ちゃんの身体の同じ部分ばかり触れることになります。ですので左右どちら側でも抱っこすることで、赤ちゃんへの刺激の左右差が少なくなり向き癖対策に繋がります。
また②でも書きましたが、これもママパパの癖からどちらか片方でばかり抱っこしている可能性があります。赤ちゃんはいろいろ教えてくれますね。
④赤ちゃんの姿勢を意識した寝床を作る
赤ちゃんは子宮環境が整ったところで胎児期を過ごしている時、背中が丸い状態でいます。これがこの時期の赤ちゃんにとっての心地いい姿勢です。それは産まれてきてもしばらくは同じです。
ですが、産まれてきたと同時に赤ちゃんは重力に晒されます。丸い姿勢でいたいのに。まだ身体を同じ姿勢で保つ筋力もないのに、フラットなところに寝かせると身体はグラグラと不安定になってしまいます。その不安定な状態が身体にねじれを生じさせ、向き癖の要因にもなりますので、まずは背中が丸くなれる、そして赤ちゃんが安心できる寝床を作ることが大切です。
これで寝かせると、よく寝てくれる子が多いです。
(転落、窒息の危険がありますので、寝返りし出したらやめましょうね。)
赤ちゃんが安心する寝床の作り方についてはこちら→ ★
⑤うつぶせ遊びをする
ずっと仰向けでいるより、うつぶせ姿勢で遊ぶのも向き癖の対策になります。
うつぶせは、今後の発達の土台作りにもなりますのでおすすめです。詳しくはまたの機会に書きますね。
すでに向き癖がついている場合
・向き癖とは反対側に体全体倒し姿勢を整える、方向変換を繰り返す
向き癖があるからと首だけ向き癖がない方に向かせて固定するのはやめましょう。あなたが寝違えた時、無理やり反対側を向かせられ固定されたらどうでしょう。辛いだけですよね。
また、頭を正面に向けて両方から枕などで固定することも、吐き戻しがあった場合大変危険です。
向き癖がある方の反対側を下に体全体を横に倒し、肩からお尻にかけてタオルを丸めたものなど、何かストッパーを置きます。頭、体幹、骨盤の軸がきれいに一直線になるようにタオルで調整します。ただし、ずっと一緒の姿勢ではなくこまめに方向を変えるよう、そして赤ちゃんの様子を確認しながらやりましょう。
・とにかく優しくなでる
向き癖がある子は反り返りも強く、特に首や背中などが凝り固まっている子が多いです。難しい技法はわからなくても、とにかく優しく優しくなでて体を緩ませていきましょう。ベビーマッサージも効果的です。
また、赤ちゃんの身体は左右どちらも使えるようになってほしい、できるだけ左右差が少なく成長してほしいです。
赤ちゃんは産まれてすぐは自分の体の感覚がぼんやりしています。自分の体を知る、ボディイメージを育てるためには、刺激を受ける、感覚を知るということは欠かせません。ですが、向き癖があると、向いていない方は感覚が入りにくいことがあります。ですので特に向いていないない方の身体の先まで触って、ボディイメージの左右差や捻れがなるべく少なくなるようにしていくといい思います。
こう書くと、どういう風に触ったらいいですかと質問される方もいますが、難しく考えなくても大丈夫です。とにかく優しくいろいろな場所を触ってふれあいの時間を楽しんでくださいね。
・専門家に診せる
施術して改善してくれる先生もいます。ただし、しっかり信頼できるところにお願いしましょうね。
向き癖の対策、改善について書いてきました。最初にも書きましたがこれが絶対的な正解ではありません。わが子にとって何が最善の策なのか、親子で探してみてくださいね。