「うちの子、うつぶせ嫌いなんです」うつぶせをやりたくない理由とその対策について
こんにちは!
未来を作る親子教室つむぐの神山です。
赤ちゃんがうつぶせ姿勢をすることは、これからの動きの土台作りに繋がります。
→「うつぶせさせるといいと聞くけど、具体的には何がどういいの?」うつぶせのメリットとやり方について
この話をすると、
「いいのはわかるけど、うちの子うつぶせ嫌いみたいなんです。どうしたらいいですか?」
というママも。
今回は、うつぶせが嫌いな赤ちゃんがなぜ嫌がるのかについて書いていきたいと思います。
嫌い=やるのが辛い
ママに様子を聞くと、
うつぶせにするとすぐに泣き出すとか、
寝返りができるようになってても自分からなかなかしない
という話をよく聞きます。
こういう子達の多くはうつぶせ姿勢でいるのが辛い子達です。
辛い姿勢は大人だってやりたくないですよね。
ましてやその姿勢から動くことがまだ出来ない赤ちゃんは、泣いて訴えるしかないですね。
そもそも赤ちゃんの頭の重さってその小さな体の割合から考えてもずいぶん重いです。
大人の頭の重量は体全体の約6%くらいだそうですが、
対して赤ちゃんは約30%も。
私達大人がこの割合だったとしたら今、頭の上に10㎏のお米以上のものを乗せている感じ。
支えるのも大変ですよね💦
それを支えている赤ちゃんって凄いんです!
少しずつ挑戦していくことで自分で頭を支えられる身体を自分で作っていきます。
うつぶせしている赤ちゃんには「凄いね~✨頑張ってるね~✨」っていっぱい褒めてあげてくださいね。
嫌がる子の特徴
うつぶせを嫌がる子で多いのが、体に、特に首や肩、背面部分に力が入りすぎて緊張している子。
そういう子は、肩が上がって身を縮こまらせています。
ママもぎゅっと肩に力を入れて、首を短くしてやってみたらわかりやすいと思います。
うつぶせになるのもきついし、手を前に出すのも大変、上半身を持ち上げるとかとてもじゃないですよね。
体に無駄な力が入っていない子は、うつぶせすることで仰向けから視界がガラリと変わり、いろんなものを好奇心いっぱいに見ます。また、どんどん自分を支える部分が減っていき、手を自由に使えるようになったり、ズリバイへと発達していきます。
でも力が入っている子は首の稼働域も少く、周りを見渡すのも難しい、そもそも辛いのですぐにやめたいと思っています。楽しむどころじゃないですね。
どうして力が入っているの?
では何で力が入っているのか。
これは抱っこの仕方や授乳の姿勢、寝かせ方などが関わっています。
特に首が座ってない頃から縦抱きで抱っこされている子に多いように思います。
いくら支えられてても体に対してあれだけの頭の重さ、少なからず負担はあります。
どうにか支えようとぎゅっと力が入ってしまい、固めてしまいます。
ですので、首がしっかり座るまでは横抱き抱っこ、できるだけ背骨は丸く、首の後ろはしっかり伸びた抱っこをお勧めします。
抱き上げる時も注意です。脇を抱え抱き上げると首~肩に力が入ってしまいます。赤ちゃんに対して横から、先に首の下に腕を入れてから横抱き抱っこするようにしましょう。
授乳の姿勢や寝かせ方についても赤ちゃんに負担が少く、安心できる姿勢でいることが大切です。
力が入っている子にはどうしたらいい?
力が入ってしまって、うつぶせを嫌がる子には体を緩めてあげる必要があります。
どうすればいいのか?
体を優しくなでてあげるといいです。たくさん。
指でさわると力が入ってしまうので手の平でゆっくり。
たまに緊張が強い子は不快に感じてしまうこともあるのですが、本当に少しずつ、または手をじっと当てておくだけでもいいです。
ではどこをなでるのか?
特に頭や首の後ろ、肩辺り、背骨の両側、腰付近を撫でるといいです。
赤ちゃんの表情を見ながら、声をかけながらやってみてください。
体に力が入っている子達はうつぶせの姿勢が辛いどころか、普段もなかなかリラックスできず辛いです。グズることも増えます。
体を緩めてリラックスできるようにたくさん触れてみましょう。親子でのふれあいも楽しめ、ぐずることが減るとママの心の余裕も出てきますね。